占い

身強と身弱について①

 

こんにちは!TAiGAです
今日は四柱推命の鑑定をする時に扱う

「身強」(みきょう)「身弱」(みじゃく)について考えてみようと思います

四柱推命で身の強弱といえば

「自我の強さ」「先天的なエネルギー量」などの物差しとして

基礎的な解釈の部分だと広く用いられています

人によっては、強弱のこれで全てアレコレ言い渡す人もいれば

 

強弱の判断など使い物にならないと採用しない占い師もいます

 

本当に身強は

先天的なエネルギーが強い人で

独立企業向き、他人と衝突注意タイプ

身弱は意志薄弱、人に合わすタイプなのでお勤め向き

こういう捉え方でいいのでしょうか?

 

一旦、様々な流派の身強身弱の判断基準を置いておいて

他人の判断基準の模倣でなく、実践鑑定をふまえ自説に立脚できているか

考えてみたいと思います

おそらく一般の本屋さんに出回る書籍にも

ある程度判定の仕方が書いてあると思いますが

条件を丸暗記するより

分解して仕組みから考えるほうが面白いと思うので

ゆっくり順を追って考え直してみてみましょう

 

 

四柱推命は「八字」とも言われます

上と下、天と地に文字が一文字づつ

縦二文字の柱

その柱が四本あるから「四柱」です


生まれた日付の上の文字(日干 -にっかん- と呼びます)を本人として見ながら

本人を包む周りの星たちをみていきます

多くの場合、それが本人の傾向性として現れ

その後にめぐる環境運とあいまって

その人の人生を作る要素となって現れてきます

強い、弱い、という表現は

「絶対」ではなく「相対」のお話です

 

強い、と呼ぶからには比べる相手がいるはずですね

 

何と比べているでしょうか?

 

自分以外の誰かですか?

 

いえ、違います

 

それは、「全部で枠は4つしかない」という上限と比べています

 

表層的な部分ではなく

その人の内面や本音の部分

動機のことを見るのは下の文字(地支)をしっかり見る必要があります

下に文字は4文字

 

ここが大切です

 

行動の動機、選択の根拠に当たる部分は全部で4文字しかありません

容量4つの枠に対して

 

半分以上の力(3〜4)を持っていれば

それは過半数を占め、支配している(強い)ことになります

 

逆に半分以下(1〜0)は劣勢です

どの五行が過半数を占めれば強いのでしょうか?

 

その軸になるのが「日干」の五行です

 

日干が火星なら、下に火が連続して並べば「身強」

他の四行が並べば「身弱」

ここを強弱と言っているわけです

 

今ここでは、簡易的に表現しましたが

このザックリとした勘定以外にも

他のいくつかの基本的な理論を併用しながら

4枠しかない中でも、結果的にひとつの五行が

5以上の力を持っているなどの判断をする場合が、多々あります

これは文字の位置配置によって、ひとりひとり様々です

 

こういった自星と他の四行との勢力図を把握するのに

強弱判断は、サクっとわかりやすい便利な物差しです

これは命式の基礎分析であって

当然その人の人格や人生の優劣や採点ではありません

運勢全般を切り開く力があるかのようにとられる

「先天的なエネルギー量」
「自我の強さ」

という表現には収まりきらない のではないかというのが

個人的な見解です

強弱だけでは人物像を推測する指標にはなりません

かといって強弱判断なしには

自分と五行との相性もわかりません

自分(日干)が何に囲まれているのか

どう支えられているのか

何を味方とし、どの五行を天敵とするのか

これが明らかになっていきます

強弱とは「味方と天敵を知るため」に使うものだと言えますね

そしていつも、陰陽と五行、これが土台です

「身強、身弱」という言葉を実際の鑑定で伝えることについて

もう一つ、続きを書いてみようと思います