コラム

身強と身弱について②

こんにちは!TAiGAです

前回の続きで、 身強と身弱についてです

 

理論の話ではなく 理論の「使い方」についてです

命式が「強い」や「弱い」という表現は

後天運との相性の良し悪しを見ていくのに使いますが

この言葉の運用の仕方

ほんとうは鑑定をする占い師側のみで完結していれば

いいのでは無いかな、と思います

 

一応専門的な用語ですが

少し占いが好きな人なら

届きやすいそうな

使いやすい言葉だからこそ

注意が必要だったり

強弱がどういう性質なのかを

腑に落としておく必要があるかなと思います

 

お客さんは運勢を見たくて

占い師のところに来て


生年月日から命式を見せてもらいます

そこで「強い」や「弱い」を言い渡されると

どんな気分になるでしょうか?

 

占い慣れや、免疫がある人は良いかもしれません

でも

もともとの運が弱い、もとから運が強い

そう受け取られてもおかしくありません

ひいては気が弱い、気が強い

こんな話につながってしまっては

今後の人生選択の舵取りをしたくて来たのに

その人の意志の

脆弱性や強靭性に単に拍車をかけるだけでは?

と思うのが僕個人の主張です

 

強弱とは「相対」の話です

逆に言ったらどこかが弱いなら

強いものがあるはずです

そうです

身弱なのに、強い点があるということです

その人の中に強いものはあります

占うならば

その強い面の毒性を抜き

適切に動かすために自分と対面すべきです

 

注意する必要があると感じているのは2点です

その人の1番多い五行や偏りは

個性だし自然に行える天性の才能なので

活かしましょうというと

歪みを助長するだけになること

自分がたくさん持っている五気は、馴染みがありますから

もっと欲しいわけです

自分の意見に賛同する仲間を求めているわけです

ちょっと認知バイアスに近いですね

 

逆に

偏りを修正する努力の方向性

いわゆる「行動療法」的な開運法も

意識しすぎるのも病の元です

開運の方向とは

自らに無い五行の方向性となる場合があります

もともと生まれた時点で持っていないか、少ないので

本人も理解が難しい上

自分のコンフォートゾーン(多くもってる五行)の外側の話なので

「意味がわからない話」か

「耳が痛い話」

になりやすいです

お伝えした事が出来ないなら自己責任

でもこれは自己罰則を加速させるだけ

欠陥した部分を強くフォーカスするだけです

 

ぼくらは

冷静に立て直すため

より良い自分に出会うために

何かを少し変えたり

ヒントを探して挑戦するのです

挑戦する気力を回復したいのです

 

そして今気づいていない

自分と出会い

本当は持っていたはずの

もともとの自分の力と

合流するため

占いを使い

自分を見つめるはずです

 

なので!

強いや弱いは

確かに紙の上の情報上にはある

けれど引き出す力は

間違いなく無制限です

 

日本語には非常に便利な言葉があり

強い、かつ、柔軟という両面を同時に持つ事を

「しなやか」と呼びます

命式の特徴を引き受けられるのは

冷静な知性のみ

それは心と体に振り回されない

しなやかな第三の目そのものだと

思うわけです

お読み頂き、ありがとうございました